12月市議会報告その2
大型公共事業の見直しとバス運行への決意を問う
12月21日、加賀市議会が閉会しました。
新しい市長を迎えてのはじめての議会で、17名の議員が質問に立ちました。
質問の順番は、新しい議員を2日目として、順番は、くじ引きで決めました。
私は、2日目で15番目でした。多数の市民や白山市議会からの傍聴もありました。
私、新後ゆき子が取り上げた質問と当局の答弁を中心にご報告致します。
前市長の大型公共事業の何を見直し、何を引き継ぐのか
新後質問=「山代温泉古総湯整備、KKR跡地整備、文化財把握事業、サッカー場整備、まちづくり交付金事業、橋立丘陵地整備事業などの大型公共事業は、議会では賛成多数で可決されているとはいえ、事業の中止や見直しを求める市民の声が今回の市長選挙の結果に反映していると思うが、国の事業仕分けのように、市民に公開して、見直す事業と継続する事業などを明確にすべきではないか」
■事業の必要性を再度議論し執行を一時見合わせ判断する
寺前市長答弁「これまでに計画された主要事業は、議会において、予算の承認をいただきながら進めてきたものである。しかしながら、再度、議会や市民の皆様にご議論いただき、事業の必要性や効果などを検証することが必要な場合には、事業の執行を一時見合わせ、判断したい」
片山津温泉総湯整備計画 森のないところに、森は必要か
新後質問=「片山津温泉の総湯の設計を見たが、「森の湯」と「潟の湯」という2棟の建物を長い廊下でつないでいる。あの場所には、森はないと思うが、どうするのか。住民アンケートなどを読んだが、森の湯を整備してほしいという声はなかったと思う。一棟にして、柴山潟と白山の眺望を生かした方が建設費も管理費も少なくできると思う。2棟は、無駄だと思うが、設計の見直しはできないのか」
■浸水対策のため、盛土を高くして、地盤を有効活用する
嶽野地域振興部長答弁「総湯は、単に市民がお風呂を利用するだけでなく、温泉再生、観光客創出なども目的としている。森につきましては、浸水対策のために、盛土により高くした地盤を有効活用するために、片山津温泉特有の植生による森を創造するものである」
■森の木は、どこから、予算は
新後質問「盛土は残土というが、森の木は、どうするのか。予算はいくらか。設計に応じて、いくらでも使うのか」
■まだ、決まっていない
市民から寄せられた声嶽野建設部長答弁「まだ、決まっていない」
・・・・「まだ、決まっていないなんて、事実を言っていないと思う。片山津温泉特有の植生といいながら、市の放牧場から木を持ってくると聞いている。前市長の意向を反映したものではないか」・・・・・
バス運行への決意を示せ
新後質問=「寺前市長の答弁では、すぐに運行に向けて、着手するということではないようだが、市長の決意が見えない。私たちは、これまでに二度に渡って、市民の署名を届け、議会では請願も可決されている。市民は、命を削って、バスを待ち望んでいる。市長は市民の足の確保は、市の責任であると述べているが、運行への決意が感じられない。
秋田県湯沢市は、人口五万三千人余だが、約四十路線のバスを運行して、赤字を市が補填している。加賀市のバス運行の実施計画に向けての決意を示せ」
■バス路線の復活やコミニテイバスの運行などを検討し、公共交通の再構築をはかる
寺前市長答弁「これまでの計画を白紙にするのでなく、計画の必要な見直しを行い、その中で、バス路線の復活やコミュニティバスの運行なども検討し、公共交通の再構築を行いたい。予算は、来年度予算で対応したい」
私の元には、たどたどしい文字で、「1回のタクシー代金が2千500円もかかり、1ヶ月のタクシー代金が7万円にもなる。なんとかしてほしい」という訴えの手紙が届いています。こうした市民の願いをかなえてこそ、地方自治体といえます。寺前市政に、市民の切実な願いを届けて、頑張りたいと思います。
橋立丘陵地整備事業 学校移転計画は、地元の意向を再度把握する
■橋立土地区画整理事業における保留地活用計画を見直せ
新後質問「橋立土地区画整理事業は、現在、県の事業申請の段階と思うが、保留地活用計画である学校移転計画は、白紙にもどすべきでないか」
■活用方法は住民の間で再検討し造成や整備方法を検討する
嶽野建設部長答弁「保留地の活用方法によっては、造成の方法や整備の方法を検討する必要があると考えている」
・・・・これまでの学校移転整備ありきの答弁ではなく、計画の変更もありうるという答弁でしたが、現時点での計画の白紙撤回ではなく、再検討するというものでした。 寺前市長は、「市から一方的に計画を見直すことでなく、移転してほしいという住民もあり、再度検討する必要があると考えている」との答弁でした。・・・・・
■橋立町の共有地は、墓地に整備
新後質問「当初計画になかった墓地整備越が新しく加わっている。橋立町内会が残してほしいという共有地が墓地だと思うが、整備の財政負担はあるのか。また、地権者として、審議委員の資格を有するのか。議会への説明も地元への説明もないと聞くが、一方的な計画の変更だと思うがなぜか」
■市は、造成工事は行わない
嶽野建設部長答弁「区域の一部に墓地用地を確保することとしているが、市は造成工事を行わないので、財政負担はない。当然、地権者として、審議会委員の対象になる」
■伝統的建造物群保存地区にかかる申請書は出されていたのか
新後質問「九月議会で伝統的建造物群保存地区にかかる本人申請は、すでに市に提出されていると明確に答えているが、事実なのか」
■申請書は提出されていない
嶽野建設部長答弁「現在のところ、まだ、申請書はだされていない。九月議会で「許可申請済み」とした答弁を訂正し、お詫びする。引き続き、伝統的建造物群保存制度にご理解をいただけるように努めていく」
大型公共事業推進の補正予算案に反対討論
市議会最終日の21日の本議会で、前市長時代からの事業計画であるとはいえ、見直しが必要である考え、橋立丘陵地整備事業、旧万惣ホテル取得事業、市職員の給与削減を盛り込む補正予算案に反対して、討論を行いました。反対は、新後1人のみで、細野、林俊昭議員は、採決時に退場して棄権、賛成多数で可決されました
■補正予算案に反対の主な理由
- 橋立丘陵地整備にかかる補正予算案は、8410万円だが、本事業にかかる財源は、基地交付金15億9600万円、合併特例債4億8100万円、一般財源3億9000万円総合計で24億6700万円になる。土地区画整理事業には、一般会計で8億円の財政負担を予定している。この事業に、合併した地域の不便を解消するための道路や公共施設を整備するための特例債を投入するのもおかしい。また、事業の推進においても、校下全体の住民参加ではなく、橋立町の町内会役員と市当局で事業を決めるという住民不在のやり方は納得ができない。また、過去の組合事業費の清算には、「市は関与しない」と繰り返しているが、橋立町内会は、共有地売買代金から業者への清算金として、2316万円と930万をそれぞれの業者に支払っている。市は、委任を受けたとして、土地買収代金から過去の事業者や第三者への振込みしてきた。過去の事業へ市の関与がなければできないことだと考える。橋立の自然を守るためと前大幸市長はいいましたが、前組合事業の負債を清算するという目的も否定できない。この事業への莫大な財政投資には賛成できない
- 旧ホテル万惣取得合意費4900万円についても建物解体費用を含めての財政投入し、市営駐車場を整備することに賛成できない。
- 市職員の給与、期末手当などを削減することは、市内経済への影響や民間給与などに与える影響は大きいし、市職員の給与は、県内自治体の市の中では最下位であり、適切ではない。家計を支え、内需を拡大する施策こそ必要である。
サッカー場整備計画の規模見直しへ
・・1月25日に臨時市議会を開催予定
皆様のご意見やご要望をお寄せください。
訂正=前号の議会だよりでアイリスの所属議員数を9名と書きましたが、12名の間違いでした。訂正して、お詫び致します。
カテゴリ: 議会だより
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