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議会提案による「加賀市ぽい捨て条例」の制定は問題だらけ(7月19日更新)

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 加賀市ぽい捨て等防止条例が制定されようとしています。それも議会提案で制定するということです。先の6月議会で提案されることになっていたようですが、幸いにもというか、議案としての提出の際に何らかの事情があったようで、提案は先延ばしになったようです。後日、あらためて議会に提案されるといわれています。

 この条例案には、いくつか見逃せない問題があります。

 第一の問題点は、この時期になぜ「ぽい捨て条例」が必要なのか、まったく説明が無いことです。市内いたるところの道路、河川や観光地での空き缶や空瓶など散乱性ごみ、犬のフン、加えて路上喫煙が問題になっているのは今に始まったことではありません。行政も市民も何もしてこなかったわけではなく、啓発活動やクリーンデイ、資源リサイクル活動に取り組んで来ました。一定の成果もあったと思います。それが、なぜ今の時期に条例を制定しなければならないのか理由が示されていません。また、環境美化運動に熱心に取り組んでいる、地区まちづくり推進協議会をはじめとする、各種、各界・各層の団体や地域からも条例制定の要望も聞いたことがありません。

 第二の問題点は、生活環境の改善を狙いとする条例案の検討が、議会議員を中心に市の環境担当職員がわずかに参加した審査会で行われていることです。どう見ても市民の目から見えないところでの作成作業が行われて来ました。そのうえ、議会提案前の説明時でさえ、議案形式のものを見ていません。

 第三に、そもそも、議員提案の条例は、通例では議会最終日に議案として提案され、その日に本会議で討論採決されます。したがって、委員会での審議や市民の声、少数意見の反映がほとんど出来ないのです。市民の義務や規制を定める、生活に密接に関連した条例が市民の目に触れず意見も聞かない。議会では、他の議案のように委員会審議も無いなど、条例制定の方法としてはありえない事です。

 第四に、条例全体に実効性があるのか疑問です。ぽい捨ての推進団体の規定が目を引き新規性があるように見えますが、各地区まちづくり推進協議会の活動として環境美化運動が定型的に義務化されたり、逆に市への協力度合いによって査定され差別されることになるのではないか心配です。また、市民等のうち特に観光客(外国人観光客を含め)への協力が本当に期待できるのか疑問です。また、違反者に対し、他の法令の適用(軽犯罪法や廃棄物処理法など)に混乱が生じないのか。

 第五に、条例の事業者責任の規定が販売者のモラルを問う程度に留まっていることが心配です。飲料、食品等の包装容器の製造責任、販売責任の社会的原因に遡った責任を問わないのは行政姿勢としても大きな後退です。

などが挙げられます。

繰り返しますが、 議員協議会で、私を含め全議員に示されたのは、議案形式の条例案でなく「各会派への提示時の案」と「審査会修正(案)」を並べた対照表(資料)と「加賀市生活環境保全条例(新旧対照)(案)」の改正案(ぽい捨て条例制が制定された場合、二重の規定になるので改正する)です。

 6月議会に議員提案で提出される予定であるとの審査会座長(細野議員)の説明でした。

 条例制定の目的は、聞いてもつかみどころが無い返事で、結局のところわかりませんでした。現在の議会が条例を制定すること、そのものが目的であるのではないかと思います。

 また、審査会の責任者でもあった細野議員は副議長の立場で参加していましたが、副議長でなくなって今後どうなるのか、審査会の構成もどうなるのか不明なままです。

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